中小企業・零細企業でも合格できる、経営革新計画承認のための考え方4事例

2016.04.11投稿者|カテゴリー|経営革新

改善ではなく改革、経営革新の承認を受ける新しいチャレンジとは

みなさん、こんにちは。

前回のブログで、経営革新計画の承認を受けるための新事業、「新しいチャレンジ」が認められるかどうかは、今の事業の「改善」ではなく「改革」だと認められるかどうかがポイントになる、というお話をしました。

 

新しいチャレンジと認められるには、チャーシュー10枚を11枚にしてもダメだ、という例は理解していただきやすいと思いますが、実際は悩ましいケースも少なくありません。

 

今回は、「改善」と「改革」の違いがどこにあるのか、息抜きと頭の体操を兼ねて、皆さんにもちょっと考えてみていただきたいと思います。

 

身近なボールペンを例にいくつかケースをあげてみます。

次のどれが経営革新計画の審査を通ると思いますか?

 

①一番新しい、10色ボールペンを作る。

②一番新しい、手が不自由で握力がない人でも使えるユニバーサルデザインのボールペンを作る。

③一番新しい、ナノテクを使った0.001mmの細さで書けるボールペンを作る。

④一番新しい、中から名刺が出てくるボールペンを作る。

 

どうでしょう。

どれが合格でどれが不合格だと思いますか?

 

中小企業でも合格できる、新事業と認められるための経営革新計画とは

答えは、④が合格、①②③はどれも不合格です。

皆さん、結果はいかがでしたか?

ちょっと迷った方、予想が外れた方もいるのではないでしょうか。

 

①と③は、色や字の太さを変えただけなので、「改善」レベルで不合格、というのは比較的わかりやすいですね。

②の、ユニバーサルデザインはどうでしょう。

着眼点もターゲットも新しいし、合格と考えた方もいると思います。

 

しかし、ここが「改善」と「改革」の違いなのです。

②はあくまでも、デザインを変えただけ、ラーメン屋でいうと、丼を変えただけと同じ扱いになってしまうのです。

 

一方④は、ボールペンの意味そのものに新しい役割・技能を与えている、だから「改革」レベルに達して合格になります。

 

実は、この名刺が出てくるボールペンは、私のクライアントが作ったもので、実際に私も使っています。

このクライアントは、社長と従業員の計2名の小さな会社ですが、この名刺が出てくるボールペンで、合格率1割の経営革新計画の承認を得たのです。

 

会社の規模に関わらず、「新しいチャレンジ」と認められれば承認がもらえる、これが経営革新のすごいところです。

 

次回は、1割の壁を超えた、具体的な合格事例について解説します。

 

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