借りたお金を10年間返さなくてよい融資とは?-承認のメリット融資編9
経営革新の承認を受けた企業支援の目玉、10年一括返済融資とは
みなさん、こんにちは。
今回から、経営革新の承認を受けた企業への支援策の目玉ともいえる、10年間一括返済の融資制度
について解説します。
10年一括返済とは、文字通り、10年間返さなくてよい融資です。
しかも、借りれば格付けが上がり、優良企業の仲間入りが可能になる制度なのです。
そんな融資があるものか?と疑われる方もいるかもしれません。
7年前に始まったこの融資制度は、実はまださほど知られていません。
だからこそ、今このチャンスに皆さんに利用してほしいのです。
今回は、まずこの10年一括返済融資制度の概要をご説明します。
10年返済不要、借りれば資本が増える…経営革新の承認で利用できる融資のメリットとは
10年一括返済融資制度は、経営革新の承認で利用できる融資の目玉ともいえる制度です。
その特徴は、大きく分けると以下の2つのメリットに分けられます。
①借りたお金を10年間返さなくてよい。
②借りたお金の分だけ資本が増える(金融検査上)。
そして、この2つのメリットから派生して、
- 借りても格付が上がる。
- 借りると優良企業の仲間入りができる。
- 借りると民間金融機関からの融資の呼び水になる。
という、これらの有利な効果が得られる融資制度なのです。
俄かには信じられないかもしれません。
実際、この制度を知っている人は未だに少なく、日本政策金融公庫の窓口に行っても「そんな制度はないですね」とか「難しい本部審査が必要な制度なので…」などと理由をつけて断られることもあります。
しかし、制度は存在し、利用している中小企業も存在するのです。
さまざまなメリットがある10年一括返済の融資を受けるために必要な条件、それが「経営革新の承認を受ける」ことなのです。
経営革新の承認を受けることは、国から「頑張っている中小企業」だとお墨付きをうけることだと、以前お話したことがありますね。
借りたお金を10年返さなくていい、しかも借りれば資本が増える、こんなあり得ないような有利な融資制度も、経営革新の承認を受けて国から認められた中小企業だからこそ利用できるのです。
この融資制度は、このブログを目にしたみなさんに利用してほしい制度です。
たとえ今は会社のお金に余裕があっても、優良企業になりたければ検討する価値は十二分にあります。
次回は、10年一括返済融資の具体的な内容について紹介していきます。